秋田県の南の端、山形県と宮城県に境を接しています。小野小町の生誕地として伝えられています。名前の通り、温泉が多く点在します。
また、「稲庭うどん」でもよく知られています。　（14枚）

秋田空港でレンタカーを借り、秋田県最南端の市、山形県との県境にある湯沢市を目指します。高速を利用して1時間強、国道398号線沿いの「稲庭城」へ。鎌倉時代、小野寺氏が築いた城です。最大勾配33度の「スロープカー」で昇降できます、結構急で怖かった。

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稲庭干饂飩の宗家・稲庭（佐藤）吉左ェ門から2代目佐藤養助が受け継ぎ、一子相伝でその製法を受け継いでいます。「7７代目 佐藤養助」本店です。「稲庭城」の近くにあります。雨の中、30分ぐらい待たされたかな。美味しかったのは申すまでもありません。
国道398号線を南下すると「小安（おやす）峡大墳湯」があります。ここはもう、先日の地震があった栗駒山とは目と鼻の先です。地震の後遺症は観光客が減った以外はなかったですね。
98度の湯が噴出しています。その横の木道を歩いて行きます。近づかなくても硫黄の臭いがして、近づけばそれだけで熱く、横を通ると前も見えないくらい、メガネは真っ白です。
国道51号線から逸れて「川原毛地獄」に行きます。この地帯一帯は、硫黄鉱山の跡で硫黄や水蒸気を今でも噴出しています、まさに地獄絵です。このため信仰も篤く日本三大霊山のひとつと言われています。
そこから歩くこと約30分、「川原毛大湯滝」があります。そうです、湯の滝です。水着着用で滝壺の温泉に入れます。事前情報で水着を持って行ってたのですが、帰りの坂道でまた汗をかくことを考えるとやめました。ややぬるい目のお湯でした。
このように湯沢の名のごとく、温泉がここかしこにあります。温泉めぐりだけでも1ヶ月はかかりますよ。帰りがけに「三途川」を渡りました。三途川を渡って生還したのですから怖いものなしかな？
翌日は湯沢市内を歩きました。まずは日本名水百選「力水」へ。水質は中世、水量は毎分11リットル、水温は12度、水を汲みに来る人が絶えることはなかったです。おいしかった。
1603年、佐竹義宣が整備した羽州街道に築かれた「愛宕町の一里塚」です。樹齢400年のケヤキの高さは20mぐらいか、写真に収まりません。
ここはどこ？ドイツの町を模して作られた「ジークブルガー通り」です。姉妹都市なんでしょうかね。一種独特でしたよ、これも一種の町おこし。
ドイツ人の設計による明治時代の建築物「雄勝郡会議事堂記念館」です。当時としてはハイカラな建物で人目を引いたことでしょうね。
明治7年創業当時そのままの建物が残っている「両関酒造」で、国の登録文化財に指定されています。良質の米と上質の水のおかげで湯沢は「東北の灘」と言われ、美酒が多く作られています。他にも「木村酒造」「秋田銘醸」などもありました。
車に乗り、郊外に出ます。国道13号線を南下して小野地区の「小町堂」へ。小野小町の生誕地、終焉地と伝えられるが果たしてどうか？全国には小野小町伝説は山ほどありますからね、でも生誕地は信憑性が高いかも。
さらに南下してJR院内駅と併設した「院内銀山異人館」でレクチャーを受けて「院内銀山」へ。1606年に発見され、一時は東洋一の銀山とまで称されました。1954年、閉山されましたが跡地には当時の抗口や金山神社などが残っています。明治天皇も「5番抗（御幸抗）」に行幸されています。