愛知県に位置し、三河湾を挟んで知多半島と対峙している半島です。なだらかな地形で耕作がしやすく、かつ気候もきわめて温暖なため、農業一般に適した理想的な土地だと言われています 。　（10枚）

「神島」から戻ってきて、伊良湖（いらご）岬を散策します。遊歩道（別名いのりの磯道）をしばらく歩くと「伊良湖岬灯台」があります。昭和4年に初点灯した伊良湖岬の突端に立つ白亜塔形（円形）の中型灯台です。「日本の灯台50選」にも選ばれています。

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浜辺は「恋路ヶ浜」と呼ばれています。名の通り、多くのカップルが歩いていました。島崎藤村の「椰子の実」の舞台となったことでも有名です。
少し丘陵地帯に入り「サンテパルクたはら」に行きます。いわゆるお花畑公園ですが、まだ少し早かったみたい、百花繚乱とまではいきませんでした。
伊良湖で宿泊して、翌朝は「日出（ひい）の石門」から出発です。ここは朝日の名所だそうですが、当日の朝は霧に覆われ、朝日どころではなかったです。太平洋の荒波の浸食によって真ん中が洞穴となった石門です。
「伊良湖神社」に立ち寄ります。昔、伊良久大明神といわれ、その草創は875年にまでさかのぼります。この地が伊勢神宮領伊良湖御厨であったことから、伊勢神宮と深い関わりを持っていました。
渥美半島は行政的にはほとんど田原市に属します。その田原市の中心地に近いところに小高い山があり展望台があります。「蔵王山展望台」です。天気のいい日には富士山も見えるそうです。
この地のゆかりの人で一番の有名人は江戸時代の渡辺崋山です。彼を祀った「崋山神社」があります。渡辺崋山は江戸時代後期の武士、画家で、三河国田原藩の藩士であり、のち家老となりました。天保の飢饉の時に一人も餓死者を出さなかったことで有名です。この地は、崋山が晩年を過ごし自ら果てた地です。
すぐ横に「田原城跡」があります。1480年頃、戸田宗光によって築城され、周りを海に囲まれた堅固な城で湾の形が巴形になっていたところから、『巴江城』とも呼ばれていました。写真は二の丸櫓です。
本丸跡には「巴江神社」が建っています。
南に少し下ると「城宝寺」があります。渡辺崋山の菩提寺として知られています。