知多半島の中央部東側に位置し、知多地区の中心的存在です。江戸時代中期から本格化した醸造業の成長とともに、港湾都市としても発達しました 。　（12枚）

名鉄知多半田駅近くに駐車し、歩き始めます。少し雨がパラつきますが傘を差すほどではありません。東へ400mくらい、JR半田駅に架かる跨線橋です。明治43年に設置された全国で最も古い跨線橋です。

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駅前の御幸通りを東に行けばミツカンの本社があり、その横に博物館「酢の里」があります。酢造りに関する資料を集大成した日本唯一の博物館です。ガイド付き見学は開始時刻が決められており、また1時間かかるということで見学はパスしました。
博物館の前は「半田運河」になっています。元禄時代以前に造られたそうです。醸造蔵とのマッチングがいいですね。
運河の突き当りを左手に下町通りに入ります。「小栗家住宅」が「蔵のまち観光案内所」として活用されています。今でもここで生活されているので、中を拝観することはできません。「小栗家住宅」は明治初期の建築と推定される豪商住宅で、国の登録有形文化財に指定されています。
そのまま下町通りを歩くと「國盛酒の文化館」に着きます。江戸時代から続いている中埜酒造が建立し、酒の醸造技術を展示してます。試飲もできるのですが、早い時間に行ったのでその準備がまだできてませんでした。
黒塀の蔵のある街を歩いて行きます。
「紺屋海道」に入ります。交通の要衝として栄えた街道の中で、染物屋が多くあったと伝えられる界隈です。昔の風情が漂う懐かしい街並みが残っています。
紺屋海道の先、国道247号線を跨道橋で渡ったところに赤煉瓦の建物があります。明治31年、妻木頼黄の設計により「カブトビール」の製造工場として建てられました。カブトビールは明治31年から昭和18年まで製造されていたビールで、明治30年のパリ万国博覧会では金牌が受賞され、当時の東海地方では最大のシェアを誇っていました。建物は国登録有形文化財に指定されており、来年、改修予定で、現在閉鎖されています。カブトビールも限定で飲めます。
紺屋海道を引き返し、迷いながら「龍台院」に辿りつきます。知多四国霊場第20番札所で、1573年に地元の豪族が開創したといわれています。
知多半田駅に戻る途中、旧中埜家住宅を利用した「T's CAFE」があります。明治44年に建てられた洋館で、飾り窓やバルコニーが明治・大正浪漫を感じさせます。町づくり会社にって紅茶専門店として利用されていましたが、改修のため、しばらく閉鎖になりました。国指定重要文化財です。
車に乗って郊外へ。JR武豊線「亀崎駅」です。明治19年の開業当時の木造駅舎で、日本最古の現役駅舎として知られています。
ごんぎつね」などで知られる新美南吉の生家を訪ねようとすると、折しも南吉生誕100周年記念が行われており、山車が出てお祭り騒ぎです。多くの山車には「からくり人形」が乗せられています。糸で操作する「糸からくり」と、数人が黒子となり直接操る「かくれ遣い」があります。私が見たのは後者でした。結局、南吉の生家には辿りつきましたが、写真を撮れるような状況ではなかったです。