愛知県豊橋市と長野県上伊那郡辰野町を結ぶ全長195.7kmのJRです。4つの私鉄がそれぞれの思惑で作ったものを戦時中に国有化して全線がつながりました。
険しい渓谷を縫うように走るのでトンネルも多く、今では秘境駅が人気を呼んでいます。　（12枚）

JR豊橋駅から飯田駅を目指して鈍行に乗ります。2時間に一本くらいの頻度です。途中下車すると大変です。上り下りを上手く組み合わせながら進行していきます。まずは「田本駅」で最初の途中下車です。

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駅へのアクセスは人ひとり通れる程度の山道のみが存在し、商店や民家は一切ありません。車道に出るには、その山道を延々と15分ほど登らなければいけません。その途中から眺めた駅です。
線路下は天竜川の渓谷です。綺麗ではありますが、厳しい現実でもあります。
逆戻りして「小和田駅」です。全国秘境駅ランキング1〜2位です。もともとこの地は住宅地だったのですがダム建設により約20分歩いたところにある民家のみとなりました。
その民家では移動手段はこの駅を利用するのみであり、駅周辺に自動車などが通れる道などはありません。
また、「小和田駅」は静岡、愛知、長野の3県の県境に位置していることでも人気を博しています。行政上は静岡県浜松市天竜区に属しています。
翌日、天竜下りをして、その下船港のすぐ近くに「唐笠駅」があります。
天竜下りの船着場なので、お客さんを元の乗船場まで送り届けるために、舗装道路が駅の近くを通っています。
どこもかしこも一歩跨げば天竜川です。
次は「中井侍駅」で途中下車です。長野県で最も南にある駅としても知られています。
この付近では昭和の中ごろまで、「おじろく・おばさ」という風習が残っていたそうです。
この駅は生活臭があります。現に駅の真上には民家があり、洗濯物も干されています。民家の逆方向には茶畑もあります。　ここから逆方向に鈍行に乗り、「平岡駅」から特急で豊橋に戻りました。