秋田県西部にある日本海に突き出た半島です。もともとは離島でしたが、米代川、雄物川から運搬される土砂により陸繋島となりました。古くから「なまはげ」で有名で、山岳信仰の霊場として知られています。　（14枚）

秋田空港から1時間強、まずは「寒風山」を目指します。寒風山を眺めるのではなく寒風山から眺めるものだと地元の人は言います。355mの低山ですが360度のパノラマが拡がります。生憎、前日の雪で展望台までは行けませんでした。

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途中の「妻恋峠」からの眺めです。右手奥が秋田市です。パラグライダーのメッカでもあります。
山中を走り「なまはげ館」へ。「なまはげ」は本来大晦日に現れ、各家を廻って怠けている人はいないか指導する行事です。
各集落ごとに「なまはげ」はおり、このような装束をつけてまわります。本来、鬼ではなく神に近い存在です。街では普通に「なまはげ」に会えるかと思っていましたが一匹もいませんでした、残念。
「なまはげ館」のすぐ横には「真山（しんざん）神社」が杉木立に囲まれて静かに佇んでいます。「なまはげ」所縁の地として毎年2月初めに「なまはげ紫灯まつり」があります。荘厳な雰囲気を感じられるいい神社でした。
門前地区の海岸線を走ります。。日本海に面したところには奇岩が多く見られます。そのうちのひとつ「ゴジラ岩」です、注意してないと見落とします。夏には「ゴジラ岩」をシルエットに夕日が海に沈んでいきます。
「おが潮風街道」を日本海を左手に眺めながら北上します。断崖絶壁からはところどころ絶景ポイントがあります。生憎、晴れておらず海の色がイマイチでしたが、晴れていれば海も綺麗なことでしょう。
「加茂漁港」です。この辺りは遊覧船に乗って海上から眺めるのが最高だそうですが、この時期、遊覧船はないですよね。　なんとなく哀感が漂ってきませんか？
男鹿半島の最西北端にある「入道崎灯台」です。日本の灯台50選に選ばれています。遠くは能代市や白神山地を見ることができます。
「入道崎灯台」のすぐ横を「北緯40度線」が走っています。そのモニュメントとして岩を並べ、それに切れ目を入れて直線状に連ねています。
「八望台」に登り、そこからの眺めです。「二ノ目潟」と「戸賀湾」です。「マール」と呼ばれる水蒸気爆発によってできた火口に水が溜まりできた湖です。この時期は凍って、その上に雪が積もっていますね。
こちらは「一ノ目潟」です。地球の深層部から吹き出た岩石が見られ、国の天然記念物に指定されています。
門前地区に「赤神神社五社堂」があります。地元では言い伝えがあります。山から鬼が下りてきて里の娘をさらっていく。困った村人は、一夜で千段の石段を築ければ1年に一人娘を差し出すが、出来なければ二度と里に下りてこない、という賭けをしました。鬼たちも頑張り後一段となったとき、物まね上手な村人が一番鳥の鳴き真似をして夜明けを告げると鬼たちは約束どおり山奥へと立ち去ったということです。
その鬼たちが築いた999段の石段を雪を掻き分け登って行きます。登り切ったところに「五社堂」があります。なまはげの両親と子供3人という説です。国指定有形文化財です。雪道往復約1時間でしたね。