知多半島西岸の中央部に位置し、西側は伊勢湾に面しています。
窯業が主要な伝統産業で、常滑焼は日本六古窯の一つとされ、中でも常滑焼は最も古く最大の規模だそうです。　（14枚）

陶磁器会館の駐車場に車を停めて、約1.6km、60分の焼き物散歩道を歩きます。坂道が多くって結構きつかったですよ。

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常滑焼は瀬戸、越前、信楽、丹波、備前と並び日本六古窯の一つとされ、中でも常滑焼は最も古く最大の規模でした。
ちょっと寄り道、大通りに面して大きな招き猫「とこにゃん」があります。周りには数多くの招き猫が飾られています。
ガイドマップに数字が記され、街角に数字を記した案内板があります。それを照合しながら歩いて行きます。観光客にとっては非常に便利ですね。写真はかつての土管工場の建物で、現在、名古屋芸術大学の常滑工房です。
チョウゴロウの坂です。雰囲気あるでしょ。
「廻船問屋 瀧田家」です。瀧田家は江戸時代から代々廻船問屋を営み、木綿問屋もしていたそうです。家の中を見れますがパスしました。
瀧田家の前の道は「デンデン坂」と呼ばれています。港に出入りする船の様子を伝えたことから、伝々（でんでん）坂と名が付いたそうです。
焼酎瓶や土管を利用して造られた「土管坂」です。明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶が左右の壁面をびっしりおおい、坂道には「ケサワ」という土管の焼成時に使用した捨て輪の廃材を敷き詰め、滑らず歩きやすいように工夫されています。
散歩道の一番奥に「登り窯」（陶栄窯）があります。明治20年に開設、昭和49年まで使われており、昭和57年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。
傾斜角17度の登り窯の上には煙突が10本あります。このように10本の煙突が並んでいるのは、日本ではここだけです。近代化遺産に認定されています。
あちこちに煙突が残っています。それをモニュメントとして利用し飲食店を経営しているところもあります。昔は、常滑のスズメは煙突の煙でみんな真っ黒だった。隣町に行った子供が黒くないスズメを見てびっくりしたという逸話が残っています。
陶器としての使命はある程度終えましたが、その跡地をうまく利用してシャレた店などで地域振興して多くの観光客を呼んでいます。
栄えた常滑焼でしたが、茶の湯が流行してきたころから常滑焼は好まれなくなり衰退して行きます。そして明治期に土管やタイルに活路を見出します。その代表格が伊那製陶、のちINAX、現在のLIXILです。
最後に少し離れた「INAXライブミュージアム」を訪ね、陶器やタイルの勉強をしました。