北秋田市の阿仁の中ノ又渓谷奥部に存在する落差約90mの滝です。上段、下段の2段に分かれており、上段が落差約60m、下段が落差約30mです。
「日本の滝百選」に選ばれています。2位にランクされています。

打当（うっとう）温泉から4km先、中ノ又橋の分岐点から中ノ又沢を5kmほど登り、駐車場に車を停めます。そこから45分ほど歩いて登ります。

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「中ノ又渓谷」を遡っていきます。
残り400m地点で、突如「安の滝」がはるか彼方に見えてきます、感動しますね。
「安の滝」には悲恋伝説が残っています。享保のころヤスという娘が居り、金山で働く「久太郎」と恋に落ちた。しかし山では男女の仲は御法度であり、久太郎の仲間達も騒ぎ立てたことから久太郎は友人に「後で迎えに来るとヤスに伝えてくれ」と言い残し故郷へ帰ってしまった。
しかしその友人は仲間の制裁を恐れその伝言をヤスに伝えなかった。それを知らずにヤスは久太郎を待ち続けたが、いっこうに現れる気配はなかった。ある日仲間の一人から「久太郎は法度を犯した罪で捕まったからもう忘れた方が良い」と言われ、悲しみに暮れる。
そしてヤスは滝から身を投げてしまう。それ以来この滝を「ヤスの滝」と呼ぶようになり、この滝に来ると恋が叶うと若い男女が訪れるようになったといいます。
「日本の滝百選」にも選ばれており、第2位との評価も受けております。