秋田県の南側に位置する横手市は「かまくら」で有名です。雄物川沿いに開けた町は自然と歴史を色濃く残しています。　（12枚）

国道13号線を北上して横手市に入ってすぐに国道342号線に右折します。さらに「りんごの唄の碑」がある「アップルロード」を走ります。

地図はこちら

「真人公園」を散策します。「全国さくら名所100選」にも選ばれた桜の名所です。
その中のひとつ、「漆蔵資料館」です。増田町の大地主、小泉氏が江戸時代から明治にかけて作り、七代佐藤養助が譲り受けたものです。黒漆喰塗りの重厚な扉に床も天井も壁も全てが漆塗りです。当時の名工が仕上げたものでしょう、素晴らしいの一語です。奥には七代佐藤養助の別宅もあります。
『小さな町小さな旅』でネタを仕入れた増田町に行きます。「くらっしくロード」と名付けられた古い街並みを歩きます。蔵が多く残っており、その一部は中を開放しています。
増田町からひた走り、国道13号線を北上し横手市の北外れに、後三年の役の古戦場跡の「平安の風わたる公園」に行きます。清原家の内紛に乗じた源義家が清原泰衡を助けて勝利しました。後に泰衡は姓を清原から藤原に変え、平泉にその勢力を拡げました。
横手市は富士宮市と同様に焼きそばでも有名です。ほんと、どこかしこにも焼きそば屋さんがありました。もちろん昼ごはんは焼きそば。焼きそばを食べたところの斜め前が赤門で知られる「正平寺」です。本多正純が弔われています。
街中を散策します。「かまくら館」で氷点下10度くらいのかまくらを体験することもできます。古い街並みを多く残っています。この「こうじ庵」は明治38年の建築です。
他にも国指定登録文化財の「平源旅館」やお菓子輔「木村屋」などがあり、羽黒町にはこのような武家屋敷も残っています。
再び車に乗って、「横手城」を目指します。1555年ごろ、豪族の小野寺氏が朝倉山上に築城したのが始まりといわれています。その後最上氏、佐竹氏に渡っていきます。山城を下りてくると「石坂洋次郎文学記念館」がありましたが、イマイチ良くなさそうだったのでパスしました。
市街地からやや東側に「旧日新館」があります。明治35年旧制横手中学校（現在の横手高校）の英語教師として赴任してきたアメリカ人の住居として建てられたもので、明治期の洋風建築の特色をよく残しています。この近くに江戸時代初期の幕臣、本多正純親子の墓があります。
「旧日新館」をさらに東に行くと「滝の沢三十三観音」があります。あまり立派な滝ではなかったですが、観音像が33体滝に打たれていました。
車を西に走らせて、大雄地区の「大雄（たいゆう）緑花園」へ。その後、平鹿地区の古い街並みが残る「浅舞」を探索しようとしましたが、さほどでもなくパスしました。